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コーヒーが冷めないうちにお母さん消えた理由なぜ?最後いないのは成仏したから?

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もしも過去に戻れたら、あなたは誰に会って何を伝えたいですか?

「4回泣けます」。

「コーヒーが冷めないうちに」は、4つのストーリーが綴られ「泣ける」「今を大切にしようと思った」「優しい気持ちになれた」など見た人の気持ちを温かくする素敵な映画です。

物語が語られるのは、「その席に座ると戻りたい過去の時間に戻ることができる」という不思議な都市伝説がある、喫茶店フニクリフニクラ。

その席に座って店員の時田数が淹れたコーヒーを飲むと、戻りたい過去に行けるのですが、いつもその席にはワンピースを着た女性の幽霊が座っています。

その席が空くチャンスを待ちながら、会いたい人のことを想っている常連さんたちの優しく切ないストーリーがこの映画の魅力。

ワンピースを着た女性の幽霊は主人公数のお母さんなのですが、この映画の中でもやはり気になるのは、お母さんが消えた理由なぜか?、最後にいないのは成仏したからなの?ということでしょう。

今日は、この女性の幽霊について語られる4つ目のストーリーの、お母さんが消えた理由なぜか?、最後にいないのは成仏したから?のふたつの疑問に迫ってみたいと思います。

 

コーヒーが冷めないうちにお母さん消えた理由なぜ?


喫茶店フニクリフニクラに存在する、過去に戻れる「ある席」にはいつもワンピースを着た女性が座っています。

優しい眼差しでその女性にコーヒーを淹れるこの店の店員、時田数。

実はこの席に座って本を読んでいる女性の幽霊の正体は数のお母さんです。

数は大人になってもずっと、複雑な思いを抱えていました。

数は幼い頃に父を亡くしていますが、数の父はつまり数のお母さんが愛する夫です。

夏のある日、お母さんは数が淹れたコーヒーを飲んで過去へ行ったまま、現実には戻らず幽霊になりました。

お母さんは私をひとり残してお父さんのところへ行った。

私のことは大切ではなかったの?

数のお母さんへ対する苦しい思いを知った数の夫の亮太は、ある計画を立て、数は念願のお母さんとの再会を果たします。

再会したお母さんの口から語られた真実は、数が長年思い悩んでいた内容とは大きく違っていました。

お母さんは当時、余命数ヶ月もない病に冒されていて自分が亡くなったあとの数を心配し、自分が亡くなったあとも数が元気にしているか見に行ったのです。

久しぶりに夢でお母さんに会えたと思っている数は、お母さんの手を離さず、泣いて引き留めました。

お母さんはぐずって怪我をしてしまった数の手を離せなかったのです。

お母さんがなぜ消えたか?というと、数に会いに行ったときに数の手を離せず、コーヒーが冷めて戻れなくなったことが理由だったのです。

つまり、母が子を思う強い愛です。

 

過去に戻るためのルールとは?

実は喫茶店フニクリフニクラで過去に戻るにはいくつかのルールがあります。

一、過去に戻ってどんな事をしてきても、現実は変わらない。
二、過去に戻っても、この喫茶店を出ることはできない。
三、過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。
四、過去に戻れる席には先客がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。
五、過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会うことができない。

1番の「現実は変わらない」と言うルールを知っていても、それでも大切な人にもう一度会いたい、何かを伝えたいと言う思いを抱えつつ。

4番のルールのため、過去へ行きたいと思ってもなかなかチャンスが訪れません。

更に、過去へ行って現実と向き合う勇気を持ち決心することも、そう簡単ではありませんね。

しかも、更にルールがあります。

A.過去へ行けるコーヒーを淹れられるのは時田家の女性だけ

B.ただし時田家の女性は自分でコーヒーを淹れても過去へは行けない

なかなか複雑で難しい・・・。

 

数がお母さんに会う計画を解説!

数の夫、亮太の計画とは、数のお腹に居る赤ちゃんが女の子なら、時田家の女性としてコーヒーを淹れて数に飲ませれば、数は過去へ行きお母さんに会わせることができる!!と言うもの。

まず、この計画のポイントとなる時系列は4つ。

①未来:数と亮太の娘ミキは、成長しコーヒーを淹れられるようになりました。

②現在:亮太が計画を立てた現在です。数のお腹の中には赤ちゃん(ミキ)が居ます。

③過去1:幼い数がお母さんにコーヒーを淹れ、お母さんが過去その2へ行った夏の日。

④過去2:お母さんが行った未来のクリスマスの日。お母さんが今も留まっている日。

さて、それでは亮太が立てた計画を見てみましょう!

1,①未来で数がミキにコーヒーを淹れ、ミキは②現在へ行く

2,②現在へ来たミキは数にコーヒーを淹れ、数はお母さんの居る④過去2へ行く

3,ミキは②現在から①未来へ戻る

4,数は④過去2から②現在へ戻る

もしや、①未来から一気に④過去その2へ行けば話が早いのでは??

いえ、それでは意味がないのです。

亮太が計画を立てた②現在の数の心が癒やされることが大切なんですね。

これからお腹の赤ちゃんと3人で生きていく②現在から幸な道を歩み始めることが大切だからです。

 

コーヒーが冷めないうちにお母さんが最後いないのは成仏したから?

コーヒーが冷めないうちにお母さん消えた理由なぜ?最後いないのは成仏したから?

時田家の女性が淹れるコーヒーで行けるのは、実は過去だけではなかった!

お母さんは夏にコーヒーを飲み、未来のクリスマスに行っています。

私たちは過去は思い出せますが、未来は想像です。

想像しかできない未来になぜ行けたのか?

なぜクリスマスの日だったのか?

クリスマスの日は毎年同じく繰り返す馴染みの風景で、きっと今年も同じクリスマスツリーを飾るだろう、と想像しやすかったからではないでしょうか?

しかし、余程の強い思いがなければ、行き先を見失い、時空間で迷子になるかも知れません。

お母さんが数を思う愛情はとても強かったのですね。

お母さんは数が素敵な女性に成長し、愛する人と出会い幸せに包まれていると知り、心から安心したでしょうね。

勿論、数も、お母さんの深い愛情を知り心は癒やされ、前向きに明るく生きていこうと思えました。

最後に描かれている喫茶店フニクリフニクラにお母さんがいないのは、数が幸せな人生を歩めると希望を持ち、成仏できたからだと思います。

 

コーヒーが冷めないうちに泣けるストーリー紹介!

コーヒーが冷めないうちにお母さん消えた理由なぜ?最後いないのは成仏したから?

映画コーヒーが冷めないうちにの4回泣ける4つのストーリー。

では、残りの3つのストーリーを簡単にご紹介します!

幼馴染の二美子と五郎の恋

女子も時には、こう!と決めれば大胆に動きますよね。

やっぱり大好き!と自分の気持ちに気づいた二美子を、頑張れ!!と応援しつつ、切ない恋心にきゅんとしちゃいます。

 

夫を忘れた認知症の妻からの手紙

過去へ戻った房木さんは、佳代さんから手紙を預かります。

実は既に、手紙を書いた頃の佳代さんは自分が認知症だと知っていました。

手紙を読んだ房木さんは、これからは自分の心を偽ることなく佳代さんに寄り添って生きていこうと決心しました。

私はこのお話が一番泣けました。

夫婦愛、深いです。

ご夫妻の自宅で房木さんが佳代さんのお世話をしながらゆったりと時間が流れていく様子がとてもステキでした。

 

平井姉妹の絆

どんなにその人を失いたくないと手を尽くしても、やっぱり過去は変えられない。

八絵子の絶望感に切なくなりながらも、前向きに頑張ろうと立ち上がる姿を応援したくなるお話です。

 

まとめ

映画コーヒーが冷めないうちにのお母さんが消えた理由は次の通りでした。

1,自分が亡くなったあとの数を心配して未来へ様子を見に行った
2,お母さんの手を離さない数の手を離せなかった
3,結果、コーヒーが冷めてしまい戻れなくなった

過去は変えられない、でも未来は変えられる。

過去の出来事に後悔や反省はあっても、前向きに捉えることが出来れば、これからの未来が明るく待ち遠しいと感じられるでしょう。

そう考えると、最後にいないのは成仏したから?については、お母さんは成長した数を見て安心して成仏したと言えますね。

以上が、お母さんがなぜ消えたのか?の理由と、最後にいないのは成仏したから?についての考察です。

大切な人に大好き!と伝えたくなる、心温まる映画でした。